コロナ禍とギリシャ文字

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【授業のお役立ち】コロナ禍は生徒たちに
ギリシャ文字への興味を持たせるのに役に立ちます。
α(アルファ),β(ベータ),γ(ガンマ),δ(デルタ)くらいまでは
高校までの数学・物理で出てくるので
生徒たちも先生たちもご存じですよね。

 今回の「オミクロン」は
なじみのない方も多いと思います。
偶々、高校の数学の先生たちに話したら
「面白い」「授業で話そう」と好評だったので
以下に高校生向けに話してあげる例を書きました。
他の教科の先生たちにも活用していただけるとうれしいです。

〈オミクロンΟとオメガΩ〉
 今回使われた
「オミクロンΟ」と「オメガΩ」には
面白い関係があります。

 この2つは発音がよく似ていました。
正確には表現できませんがざっくり言えば
「オ」と「オー」のような違いです。
前者は「短母音」、後者は「長母音」ということです。

古代ギリシャ時代(BC800~BC146)くらいには
この2つの発音が区別ができていたようですが、
AD2,3世紀ごろになるとこの発音の区別が
なくなっていたらしいのです。
日本語の「お」と「を」みたいなものですかね‥。

でも文字は別々なのでこれを読み方で区別するために
「オ・ミクロン(小さなオ:ὂ μικρόν)」
「オ・メガ(大きいオ:ὦ μέγα)」
と区別したらしいのです。
もちろん「ミクロン」は「小さい」、
「メガ」は「大きい」という意味です。

 なんて話を教室でしていただけると
生徒たちは喜ぶかも。
小中学生には
「お父さんやお母さんに教えてあげると、
ほめてもらえるよ~」などと伝えると
家庭内会話の促進にも役立つかもしれません。
お試しください。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

Ω - Wikipedia

Ο - Wikipedia