柔らかいトップと硬いトップ

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【授業研究】多くの先生たちとお付き合いをしています。私に連絡をしてくれる人はおおむね柔軟な考え方をして、新しいことを取り入れようとしてくれています。そのうちにその先生が、自分の学校現場で新しいことを始めようとすると‥管理職の対応の違いが前面に出てきます。

 部下の提案をすぐに受け入れて動き出す校長先生もいれば、訳の分からない説明で拒否する校長先生もいます。本当の理由は別のところにあるのかもしれません。いずれにしても新しいことに取り組もうとしている先生はガックリします。

 私は「まあ、そんなものだから、ゆっくりじっくり、やっていきましょう」などと声をかけています。そうやってのんびり待っていると、何年かたって、「できるようになりました」という連絡か入ることもあります。そんなに長い間待てなくて、連絡が途絶えてしまう先生たちや学校もあります。

 私も高校教諭の頃はそんな体験を何度もしてきました。私はしたたかなので、色々な手立てで管理職の壁を乗り越えていました。時には校長を飛び越えて、県教育委員会に直談判に行ったこともあります。今考えると「いやな教諭」だっただろうと思います。そんなことを現場の先生たち勧めてはいけないと自戒しています。

 最近よくアドバイスしているのは「どんなに校長や管理職から嫌われても、授業をさせてもらえないことは起きない。つまり自分の授業の腕を上げる練習は続けられる。それを自分を鍛えることです。それだけは続けましょう」ということです。これは私自身の信念でもありました。

今辛い思いをしている先生たちにアドバイスです。「あきらめず、したたかに、でも無理をせずに授業の質を上げるトレーニングを続けましょう」。