【授業研究】高校の現場を定年退職で離れてから8年たちます。しかし、様々な形で小中高校を中心として学校現場の皆さんと関わり続けています。「普段の授業」をZoomを用いて見学するのも私にとっては当たり前になってきました。そのあとに先生たちと授業その他について話すことも多々あります。そんな経験から聞いていること、感じていることをメモしておきます。
1 機器をかなりうまく使う先生もいる。
分散登校や自主欠席などにより、
教室に居る生徒とオンラインで参加している生徒の
両方を相手にするハイブリッド型授業を
かなりうまくやっている先生もいます。
2 何も変わらずに話し続ける先生もいる。
ハイブリッド型の授業だが、完全ワンウェイの先生もいる。
元々のその先生のスタイルらしい人もいれば、
「感染予防でグループワークは禁止です」という先生もいる。
3 「管理職は丸投げ」の声は多い。
「分散登校」「オンライン授業」の決定と指示はするけど、
どう準備・対応すればよいかを管理職は示してくれない。
と言う声は多い。その根底には「いずれ元に戻る」がありそう。
犠牲になる先生たちはかわいそう。
4 生徒や自分の子どもからの疑問や文句に振り回される先生も多い。
「これなら家にいてオンライン授業がいい」という生徒に
何と答えればよいのか困っている先生の声も多数。
その先生たちの家では、オンライン授業で家にいて、
「学校に行きたい!」というわが子たちがいる。
5 これらの問題を見ながら「私ならどうするか」を考えています。
私なら「短い講義動画」をたくさんつくります。
それらをYouTubeや校内サーバーにアップして
生徒たちが視聴できるようにします。
同一教科なら共有できます。欠席した生徒もあとで見直せます。
公立小中学校なら教育委員会内で学校を超えて共有できます。
‥ここから始めて‥とアイデアは多々あるのですが、
混乱期に「新しいこと」にチャレンジする余裕もないだろうなあと
諦めてしまいます。
私が2007年度に始めていた高校物理の方法ならさほど苦労することもなく、
今の現場に対応していただろうなあと感じます。でも詮無いことです。
現場の先生たちの混乱と労苦には頭が下がります。どうかお身体大切に。
ご相談いただければ、色々なアイデアは提供します。お知らせください。
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