オンライン授業等の作り方(3)

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【授業研究】第3日のテーマは「動画の作り方」です。オンライン授業が始まったばかりのころにニュースで流れたオンライン授業は数人の先生たちがチームで作成していました。その方法は1人の先生が黒板で説明をする→別の先生がビデオ撮影する→その動画をネットで配信する‥という方法でした。別の先生が「1人でやって何百回も取り直しました」と知らせてくれたこともありました。これは負担が大きすぎます。私は以下のようにしています。ご参考に。

1 パワーポイントを使う。
         私はこれまでも授業・研修会での説明にパワポを使ってきました。
  そこでこのデータを無駄にしないようにするために、
  このデータに音声を入れることにしました。

2 パワポに音声を入れるのは意外に簡単。
   昨年(2020年)5月にオンライン研修会講座にチャレンジすることにした私は
  色々調べてみましたがパワポに音声を入れるのは意外に簡単です。
  webカメラを併用して動画の隅に画像を入れることもできますし、
  画像オフで録音することもできます。
  音声を入れたパワポデータを動画=mp4に変換して出来上がりです。
  詳しいことはYouTubeで検索するのがおススメです。
  たくさんの説明動画がアップされています。もちろん無料です。

3 動画をYouTubeに「限定公開」する。
   「限定公開」にするのが大事です。こうしておくとURLを知っている人
  しか見ることができません。この詳しい方法もYouTubeで検索します。

4 受講上の解説はYouTubeの説明欄に書き込む。
   YouTubeは動画に説明欄があります。私はここに色々な情報を書き込みます。
   詳細は第1日をご覧ください。

5 動画に吹き込む説明の仕方は以下に気を付けるとよさそうです。
  ・普段より高いトーン(明るい声)、早めの話し方で説明する。
    普通に話すと暗い、ぼそぼそ、もたもたになりがちです。
  ・スライドの内容を全部読み上げない。
    これをやると動画がとても長くなります。私は「読めばわかるところは、
    読み上げないので、レジュメを用意して視聴してください」と
    冒頭で説明しています。
  ・話とスライド送りのタイミングに気を付ける。
    終わりが消えたり、話し始めが消えたりします。

6 パワポ音声入りスライドは使いまわしができる。
   これはとても役立ちます。パワポは1スライド単位で録音します。
   したがって録音に失敗してもそのスライドだけ録音し直すことができます。
   ビデオ撮影すよりとても大きな利点です。
   更にこのスライドを次の研修会(授業)スライドに使いまわしできます。
   たとえは私は「自己紹介」部分は何か月かはそのまま使い続けています。
   このために話し方のコツがあります。
   ・できるだけいつも同じトーン、早さで話す。
   ・「前のスライドのように」などの話し方をしない。

7 マイクはコンデンサマイクがおススメ。
   特別な機材は買わない主義の私です。
   webカメラは数年前に購入したものを使い続けています。
   それに内蔵してあるダイナミックマイクを当初は使っていました。
   ネットの情報を基にマイクだけはコンデンサマイクにしました。
   動画の音質は格段に良くなりました。
   2000円前後のもので充分です。

 私はもう1年近く、月に4~5本のペースで事前視聴用動画を作成しています。慣れるとかなり楽に作成できるようになりました。当日、本番で講義をやるときのストレスがないので気持ちも楽になりました。質疑応答の質も上がります。また、対面でこの動画を見てもらって講義に替えることもあります。これも対面授業で応用できます。
 という具合に動画作成のスキルは色々なメリットがあります。ぜひ、お試しください。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
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