【授業研究】鹿児島修学館中学高校で保護者向け講演会の講師を務めました。当初は対面で実施の予定だったのですが、コロナ禍のために行けなくなり、オンラインで実施になりました。約20人のお母さんたちがご出席でした。大半はオンラインでご参加。学校の講義室に来てくれた方は4名でした。
一応、事前視聴用動画を配信し、スプレッドシートを用意したのですが、書き込みはお1人だけでした。しかし、総視聴回数は55回、視聴者数は27名ですからまあまあの人が見てくれたというこはできそうです。
しかし、始まってみると大半の方はカメラもマイクもオフ。画面に顔を出してくれているのは保護者が2人、担当の先生が1人、それに講義室に来てくれた4人だけです。あとは真っ暗。ブレイクアウトルームなどとてもできそうにありません。大学の先生たちが「真っ暗な画面に向かって講義するのはストレス」と言っていたのが良くわかります。
それでも計7名の方が画面上でやり取りできるので、この方たちを相手にいわばパネルディスカッション風にやりとりをすることにしました。1人ずつに声をかけて動画を見た感想や、子育ての悩みはどんなこと?などを聞き、これに対して解説をしていきました。担当の先生がしばしば「母親の立場」で質問してくれたのは助かりました。そんな感じでやりとりしながら、2時間を終えることができました。
スプレッドシートに書き込んでくれたお一人からは「役に立った」と感想をいただきました。それ以外の方には担当の先生から感想を求めてもらうことにしました。その感想が届くのが楽しみです。
その中で感じた発見がひとつありました。子育てに奔走されているお母さんたちには時代の激変を感じることはあまりないのではないかと思っていました。「100年人生」という言葉もあまり聞いたことはない、まして「LIFE SHIFT」なんて本は知らないとの回答もありました。しかし、何人かの方は「子育てをしていると時代の激変を感じる」と発言されました。
「大学生の子どもと小学生の子どもを比べると、プログラミング教育が入ってくるし、学校で下の子はPCを使い始めたのに、上の子はまだ持っていない‥わずか10歳くらいの差なのに受けている教育が全く違う気がする」などの発言がありました。そうなんだ。子育てをしているお母さんたちは時代に鈍感なのではなく、子どもを通して時代の激変を感じているのだと、初めて知りました。私にとっては大きな発見です。この保護者会は私にとっても貴重な体験になりました。
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