オンラインのダブルヘッダー

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【授業研究】昨日(2021/8/21)はオンライン研修会講師を2つダブルヘッダーで担当しました。「未来の先生フォーラム2021」と「みんなのオンライン職員室・連続講座の体験会」です。感染増大の中で対面研修の予定は揺れ動ていますが、オンラインは何の影響もなく予定通りに進みます。ここが昨年までとは全く違うことだと感心します。

 2つの研修会で大きく異なることがありました。それは質問の量の違いです。どちらに対しても私の準備は同じです。以下のようにしています。
①事前視聴用動画を案内する。(10~15分程度の動画)
②感想や質問をスプレッドシートに書いてもらう。
③本番では講義をせずに「質疑応答」だけを行う。

 夜の体験会はこの講座が第3期に向けての体験会であり、継続して参加してくれる人たちが多いせいもあるのか、質問は多すぎて答えきれないほど出てきました。「答えきれなかった質問には回答動画を作成してYouTubeにアップしますね」と答えましたが、これは新しい対応です。動画編集の腕が上がってきたから言えることです。

 一方、昼間の「未来の先生‥」は全く質問がなく、しばらくチンモクの行進。こういう時の私は黙っています。今回は進行役の方がいらっしゃったので、あれこれ場を持たせてくれたので、そのうちポツリポツリと質問が出てきて形にはなりました。この2つの反応の違いは何なのか?

 「講義はしません」という案内は事前にしています。それも承知して、動画を視てから参加しているのなら「質問の1つくらいは持ってくるのは当然なんじゃないの?」という厳しい見方をする私もいます。一方で、動画の中で「質問を誘発するような構造にする」とか、当日の動きの中で「質問をしやすい雰囲気づくり」も必要なのかもしれないと考えています。

 私は受講者として色々な講義・研修会に参加し時に「質問のある人」と言われると反射的に手を挙げていました。小学校のころから大学生になってからもそうでした。しばしば「ああいう時は、黙っているのがマナーなんだぜ」と教えてくれる友人や先輩もいましたが‥続けてきました。
 もしかしたら「マナー」だと思い込んでいる人たちもいるのでしょうか?そういえば思い出すのは残り時間がいくらもないタイミングで「質問は?」という講師もいます。これは「手を挙げるな」という暗黙のメッセージだということには最近気が付きました。そう理解している人も多いのでしょうか?
 考える課題が新しく出てきました。

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