学校で起きていることが社会で起きている‥

【授業研究】「ダイアモンド・オンラインの記事20200105(※1)」によると会社の会議で「カメラもマイクもオフ」で反応しない社員が多くて困っているという記事がありました。社員がそうする理由は以下の通りとのこと。

「インターネット回線に影響を及ぼすから」
タブレットスマホでアクセスしていて画面が不安定になり、
    見る側にストレスを与えるから」
「参加者が黙って聞いている顔を映しても意味がない」
「自宅の様子が映ってしまう」
「顔のアップや私服を見られたくない」
「家族の声など予期せぬ音声が入ってしまう」など

 ビジネス社会で起きていることはいずれ学校でも起きます。すでに大学では「カメラもマイクもオフ」の学生が多くて困るという話をあちこちから聞いています。教授等が顔出しを強制することはアカハラになると教務から言われているという話も聞きます。

 「ビジネス社会で起きているることはやがて学校でも起きる」と私は思うところが多いのですが、この点に関してはあまり時間差なく起きているようです。というか、もしかしたら、この現象は本質的には元々学校で起きていたことで、それを学校を卒業した後もビジネス社会に進んだ「大人=元学生、元生徒」がやるようになってきたということであるような気がします。

 この考え方の根本は「学習する組織(ピーター・ゼンゲ/英治出版)」にあります。分厚い本ですが、本質的なことは「まえがき=〈改訂版に寄せて〉」に書き尽くされていると私は感じています。‥と思い出して、また本棚から取り出して読み始めました。

 「ビジネス書・ビジネスの理論書」として有名なこの本ですが、私は何度読み直してもこの本は「学校教育に関する本」としてしか理解できません。それにも関わらず、教育関係の本としてはほとんど取り上げられていません。 

 これについて書き始めるときりがないので今日はやめます。いつもなら30分程度で書き上げるこのブログの記事ですが、昨日今日は「学習する組織」を読み始めたおかげで、2~3時間かかってしまいました。良い本です。読んでほしいとは思います。

 でも分厚くて高価です。何度も「届いてビックリした!」と文句?を言われました。書店で眺めてから購入するかどうかを決めてください‥と責任逃れをしておきます。

※1 https://diamond.jp/articles/-/258308 

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