次のオンライン連続講座のテーマ(4)

 昨日(2021/1/6)の結論は以下でした。
①イベントや研修会の問題点は参加者が現場から離れる傾向にあること。
②その理由は現場は「具体の世界」、イベント等は「抽象の世界」だから。
③解決策は研修会等で「具体と抽象の接合或いは往還」する構造を埋め込むこと。
 この③は私が10年以上学んできた「アクションラーニング」が実に見事に具体化している。「アクションラーニング・セッション(以下、ALセッション)」は小一時間で「具体的な問題」をチーム全員で解決すると同時に、「そのプロセスを振り返ることを通してチームや個々人の問題解決能力ほ高める」ことを実現しようとしている。「クリティカル・フレンド」も同様と言えます。(もとは同じなのだから当たり前と言えば当たり前なのですが‥)
 ただALセッションは時間がかかることが難点だし、メンバー全員がきちんと「質問と振り返り」ができるようになるには、それなりの訓練が必要となり、時間もかかる。これをオンライン研修会の中でどう取り込むかかが課題になります。ただ、その前段階のトレーニング・プロセスは昨年あちこちからのリクエストに応えて開発した方法があります。これを取り入れていこうと思います。そうなると6か月間のプログラムの概要は以下になってきます。
1回目
 ・講義(事前視聴用動画)「この講座が目指すこと」
 ・事前に質問と回答はスプレッドシート上ですます。
 ・オンラインでは「自己紹介」「質問スキル・トレーニング①」
 ・事後課題:「振り返りと気づき」(これもスプレッドシート上で)
2回目以降
 ・各回ごとにメンバーが抱えている「具体的な問題」を取り上げる。
 ・これらを「質問中心」の方法で解決していく。
 ・問題提示者以外は「具体的な問題解決」をもとに「抽象化作業」を行う。
  その作業で得たことをもとに現場で「具体的な実践」に取り組む。
  そこで生じた問題を可能ならオンライン講座に提出する。
 これ以上の詳細はこのブログには書ききれないし、実際に参加してもらわないと「具体的な理解」は困難だと思います。興味のある方は「みんなのオンライン職員室」からのご案内を見てください。このブログでも案内します。この成果についてはこのブログでも紹介しますし、本になるかもしれません。お楽しみに。[この項終わり]
 ※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。

◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

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