グループワーク中の盲点

【授業研究】ZoomにつないだPCを数台使うことで、授業の研究や指導をすることがだいぶできるようになりました。しかし、直接現場にいないとわからないこともあります。津田学園で1日に何人もの方の授業を見学していて気が付いたのが、グループワーク中の盲点です。

 グループワークの最中に先生たちはおおむね教室内を巡回します。この時に、手を挙げている生徒を長い間見落としてしまうことがあります。生徒もあきらめてしまいます。この現象はどこの学校でも起きています。

 この理由の1つは私たちは「積極的に動いている生徒たちに目を奪われる」ということです。或いは「声の大きい生徒に目が向く」ということです。これ自体が悪いのではないのですが、それを意識して「動かない生徒」「目立たない生徒」に意識的に目を向ける必要があります。もっと言えば「抵抗を示す生徒に注目する」ということです。

 グループワーク中に「抵抗に注目すべき」ということは故・片野智治先生(1943-2019※)にグループエンカウンターの指導を受けている時に何度も何度も言われたことです。久しぶりに片野先生の声が聞こえた気がします。

 オンラインでできることは増えましたが、リアルでなければできないことが明確になれば、リアルで意識すべきことが整理していけそうです。

(※)埼玉県私立武南高等学校教諭を経て跡見学園女子大学教授。NPO日本教育カウンセラー協会副会長、日本教育カウンセリング学会事務局長等を務めた。

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