自分自身の棚卸?

【授業研究】昨日の記事に書いたようにいくつものプログラムや計画書を作成しています。具体的な説明用パワポの作成や、それを基にした動画作成もしています。付属する資料もあれこれと作成しています。大学の授業と研修会講師に追われていたこの数年間の研修会講師の資料作成とはだいぶ違うことをやっていることに気が付きました。

 何より大きいことは時間にさほど追われなくなったことです。一時期は本当に寝る間もなく仕事をしていました。新幹線の中でも飛行機の中でもPCを使い続けていました。今振り返ってみると、よく病気にならなかったものだと思います。身体は鍛えておくべきです。ふと思い出した歌は末尾に付けました。(※1)

 大学を離れて余裕があることと、最近依頼されていることは「私がやりたいことばかり」です。そのためか、考えている最中にこの数年間とは異なるアタマの働きが生まれています。「昔のメモがあるはず」「あの本をベースにしよう」「あの時に作った資料が使えそうだ」などと思いつきます。おかげであるオンライン講座の第1回の資料はかなり膨大なものになってしまいました。多すぎるのでだいぶ割愛して、後半に回すことにしましたが‥。

 この動きをしながらカウンセリングで言う「棚卸し」をしていると感じました。これは生き方に迷ったときや新しいキャリアに挑戦しようとしたときに、立ち止まって自分を見つめ直す方法の1つです。自分がこれまでにやってきたこと、好きな事や嫌な事、強みや弱みなどを書き出したり話したりすることです。

 例えば私は「授業改善」で多くの人に知られるようになってきましたが、25年間の教員生活で最も力を入れてきた仕事は「生徒指導部の仕事」でした。教育相談(カウンセリング)もキャリア発達理論も生徒指導に役立てるための学びでした。それらの基礎があったから授業改善は成功しました。‥などということは雑誌や新聞のインタビューに答えて話してきたものの、ほとんど文字になりませんでした。「アクティブラーニング」とはつながらないと判断されたようです。

 今は違います。それらのことを「本にして欲しい」と老舗の出版社から依頼を受けています。オンライン講座のテーマに提案しても受け入れてもらえます。自分自身の棚卸をしながら、その話を多くの人たちに聞いてもらえます。読んでもらえます。うれしいことです。

[※1]  若者に
 若者よ、からだを鍛えておけ
 美しいこゝろが逞しいからだに
 からくもさゝへられる日がいつかは来る
 その日のために、若者よ
 からだを鍛えておけ
出典:詩集『編笠』(ひろし・ぬやま 作)
引用元:「この世の眺め ─亀井秀雄のアングル─」2012年9月17日 
http://fight-de-sports.txt-nifty.com/ukiyo/2012/09/3-e9ae.html

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