意外に続くオンライン授業のニーズ?

【授業研究】緊急事態宣言が解除され、県外移動自粛も解除されました。東京以外では感染者数もほぼゼロになっています。それなのに私に来る研修会のテーマは「オンライン授業」が続きます。感染者がほとんど出なかった地域の学校や、オンライン授業を全くやらなかった学校からの、7,8月の新規依頼が「オンライン授業」であることが意外です。

 私は「オンライン授業」を対面型授業とは別の「新しい授業」ととらえることは良くないという意見を持っています。「オンライン授業」と「対面型授業」は本質的には同じ授業であり、そのスキルもかなり共通しています。うまく調整すれば、両者を「相互発展」できる構造にすることができるととらえています。つまり「ハイブリッド型授業」推進派です。

 とはいえ、コロナ騒ぎが終息しそうな感がある現在、どこの学校でも遅れを取り戻すことにギアを入れつつあります。そんな中で「オンライン授業の始め方を教えて欲しい」という依頼が続くことは不思議です。不思議ですが、良いことである気はします。この流れを利用して本質的な「授業改善」を進める指導をしたいものです。

 「アクティブラーニング」という言葉がはやったときには、グループワークやペアワークに目が行き、授業の質が低下したという批判が高まりました。今回も「オンライン」の言葉に踊らされて、機器やソフトの使い方に走るのではないかと気になる節もあります。

 せめて私は「授業改善」の本質は「対面型授業」の質を上げることであることを念頭におきながら研修会を構成していこうと思います。

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