大学授業でアクションラーニング初回

【授業研究】「ロジカルシンキング実践」という授業では思考プロセスを段階的に理解してもらう授業を続けてきました。テキストが示しているこのプロセスは、マーコード方式のアクションラーニング・セッションのプロセスとほぼ同じなので、学生には「総合的なトレーニング」としてこれをやるよと説明しています。

 今年度はアクションラーニング経験者がほとんどいないので、新しいアプローチをしました。6つのグループを私がいっせいに指導する方法です。マニュアル的なワークシートとは別に、各段階ごとの詳細説明のスライド&レジュメを用意して、スモールステップで進めます。説明→ワーク→説明→ワーク‥を繰り返していきます。約80分間これを続けるのは私も大変なのですが、学生にも負担があります。

 飽きたり遊び出す学生が出現するのではないかとヒヤヒヤでしたが、学生たちは真剣についてきてくれました。リフレクションカードを読むと、初めてのアクションラーニング・セッション体験にもかかわらず大好評。ほっとします。あと2回、同じグループで繰り返してセッションの質を上げる予定です。大学でこの授業をするのもこれが最後ですが、少し前進しました。この方法なら、高校生にも使えそうです。

 退職間際まで新しいことに挑戦し続ける‥高校教諭としての退職間際もそうしていたことを思い出しました。義務感からではなく「工夫することが楽しいからチャレンジする」場があることはうれしいことです。来年度はもっと新しくて大きなチャレンジの場がありそうですが‥。

◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

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