【授業研究】大学での「リーダーシップ・ベーシック」の授業で初めての「アクションラーニング(質問会議)セッション=ALセッション」にチャレンジしました。受講生は約50名、SA(スチューデント・アシスタント)は3〜4名。当初の目論見では10名のSAをつけて、各グループにALコーチを置く予定だったのですが、この構想が崩れてしまいました。
そこで編み出したのが、私が20年近く前に高校で発案した「ワークシートによるグループワーク」の手法を応用することです。全員が初心者という中でALセッションができるのか‥、不安でしたが、思いのほかスムーズに進行しました。これはなんといっても学生たちの真剣な取り組みのおかげです。
「リフレクションカード」には次の問いを入れました。「リーダーシップを『建設的に人を巻き込むこと』と定義した場合に、それに当てはまる体験がありましたか?」
この問いに対する回答の1つが冒頭です。この質問は司会役のシナリオに入れてあるものです。その質問に答えていく自分かメンバーの様子を見て、「この質問によって相手(みんな?)が建設的な方向に巻き込まれた」と感じたということです。素朴ですが、最初のセッション体験で、しかもALコーチなしでも、この気づきが得られたことに感動しています。
私は高校物理のAL型授業を開発するときに、常に生徒と一緒につくってきました。大学でも新しい授業を作るのに学生(学習者)と一緒につくっていくことができそうです。ようやく、大学における授業研究が本格的に進み始めました。