うれしいリフレクションカード

【授業研究】先日の名古屋学習会のリフレクションカードが届きました。これまでは5教科の授業をテーマにしてきましたが、今回はリクエストも多かったので「総合的な探究の時間」をテーマにしました。

 このテーマに関しては私は言いたいことがたくさんあります。そもそも、約20年前に「総合的な学習の時間」が始まるときに転勤して、いきなり「キャリア教育」をテーマにしてプログラム開発の責任者になったことに始まります。少し早めに取り組んだ学校だったので、先行研究を調べることもあまりできませんでした。やむなく個人的に色々なところにつながりを開拓して取り組みました。同じころAO入試対策の指導を毎年10~15人の生徒を対象に行っていたことも役立ちました。今振り返ると、この時の指導は「総合的な探究」そのものでした。「テーマは生徒が考える」「異なるテーマを持つ生徒たちを一人で指導する」という難題を乗り越える方法を、生徒たちと協力しながら様々な方法を編み出していました。

 その後、神奈川大学の安彦忠彦先生に個人的に教えていただく機会があり「習得・活用・探究」の理論的な意味合いを丁寧に教えてもらいました。溝上慎一先生の著書を中心とした「深い学び」と「深いアプローチ」についても学びました。並行して、先行していた「総合的な探究の時間」やSSHの現場にもずいぶんたくさん伺わせていただきました。

 それらを整理して先日の名古屋学習会に臨みました。資料をデータでお送りした時にはバックアップしてくれている先生からは「ディープな内容だね」と言われて、少しヒヤリとしました。「難しすぎる」「理論的すぎる」‥などと言われないかと不安がよぎりました。実際の場では「難しいから」参加者の皆さんが、ものすごく深い考えているようにはみえました。何人かの方が「ものすごくアタマ使った」「うんうん、ヘトヘトだね~」とにこにこしてお帰りになったので、まあまあ良い反応かなと思っていましたが‥リフレクションカードを読むまでは不安なものです。

 その内容は大好評でした。「色々な問題が整理できた」「理論的な整理ができた」「現場の問題を整理してくれて、解決策のアイデアをもらえたので役に立った」「すぐに現場で使えそう」‥のコメントがたくさんでした。

 この学習会は来年度はこれまで以上にパワーアップできそうです。楽しみになってきました。

◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

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