公開研究に向けての新しい試み(1)

【授業研究】多くの学校で「公開研究会」を中心とした指導をすることがあります。それぞれの学校で決めているスケジュールに沿って、私が伺う日が決まり、その都度「〇〇をやってください」と依頼されます。その例年の流れを大きく変更するのも失礼な気がするので、それに従います。

 ある学校では新しい方法で進んでいます。そのことで学ぶことが色々あります。少しずつ書いていきます。

 まず、この学校では秋の公開研究会に向けて「誰が提案授業をやるか」は1学期に決めました。そして9月に私が行く日を決めたのですが、3コマを私が見学します。主に提案授業を担当する人たちの授業をみました。

 しかし、この授業は「普段の授業」です。提案授業をするクラスに固定しているわけでもありません。この理由を管理職は以下のように全員に伝えていました。

 「公開授業に向けて準備をしていきますが、

  その日の授業が最高で、そのあと低下してはいけません。

  公開研究会はあくまで通過点。

  授業の腕を上げ続けることを目指してください」

 これほど明快に管理職が「公開研究会はゴールではない」と教員に話したのは初めて聞いたような気がします。言わないから、どこの学校でも「ゴール」であるような雰囲気になります。終わると、気が抜けます。

 とはいえ、色々な難しさも浮上してきます。[この項続く]

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