【授業研究】多くの学校で「公開研究会」を中心とした指導をすることがあります。それぞれの学校で決めているスケジュールに沿って、私が伺う日が決まり、その都度「〇〇をやってください」と依頼されます。その例年の流れを大きく変更するのも失礼な気がするので、それに従います。
ある学校では新しい方法で進んでいます。そのことで学ぶことが色々あります。少しずつ書いていきます。
まず、この学校では秋の公開研究会に向けて「誰が提案授業をやるか」は1学期に決めました。そして9月に私が行く日を決めたのですが、3コマを私が見学します。主に提案授業を担当する人たちの授業をみました。
しかし、この授業は「普段の授業」です。提案授業をするクラスに固定しているわけでもありません。この理由を管理職は以下のように全員に伝えていました。
「公開授業に向けて準備をしていきますが、
その日の授業が最高で、そのあと低下してはいけません。
公開研究会はあくまで通過点。
授業の腕を上げ続けることを目指してください」
これほど明快に管理職が「公開研究会はゴールではない」と教員に話したのは初めて聞いたような気がします。言わないから、どこの学校でも「ゴール」であるような雰囲気になります。終わると、気が抜けます。
とはいえ、色々な難しさも浮上してきます。[この項続く]
◎新刊「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は
小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。