【授業研究】エドガー・H・シャインの本を読もうと研究室から持って帰ってきたのですが、別の本にのめりこんでしまいました。何となく気になってアマゾンで注文した本なのですが、私の授業につながることが書いてありました。
その本は以下です。
「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった(奥村歩著/青春新書/青春出版社)」
スマホを使いすぎると認知症のような症状がでる理由は、スマホ使用時に脳は「情報過多」になるからだと言います。つまり過剰な情報処理を強いられるために脳がくたびれてしまうからだということです。
それを考える前提としして、前頭前野の情報処理システムを次のように分類します。
➀浅く考える部分―ワーキングメモリー
➁深く考える部分―前頭前野の熟考機能
➂ぼんやりと考える部分―デフォルトモード・ネットワーク
スマホを使い続けると➀の部分を異常に使い続けることになるといいます。その結果、ワーキングメモリーの処理能力がパンクするし「頭がとっちらかる」と言います。具体的には以下の症状が出ます。
(a)もの忘れが多くなる(記憶力が落ちる)
(b)アポや約束を忘れてしまう。
(c)イージーミスやうっかりミスが増える。
(d)会話の反応が遅くなる。
(e)瞬間的にとっさの行動がとれなくなる。
(f)つまらないことに固執するようになる。
(g)他人やネットに影響されやすくなる。
このように➀の「浅く考える考える部分」だけを使い続けることで大きな問題が起きます。問題はここだけにとどまらずに、それによって➁の「深く考える部分」が働かなくなることが、次の大きな問題を引き起こすことになります。[この項続く]
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