【授業研究】大学で1年生向けの基礎ゼミという授業を担当しています。30名のクラスですから、高校の担任クラスでキャリア教育を担当しているようなものです。このクラスにはSA(スチューデントアシスタント)がつきます。
今年のSAは昨年私の基礎ゼミに在籍していた女性のCさんです。昨年のSAが強く推薦してくれました。勉強熱心なCさんは個人面談の時にはカウンセリングなどの心理的な事に興味があると話していたので、私の著作「アクティブラーニング入門」と「アクティブラーニングを支えるカウンセリング24の基本スキル」をプレゼントしました。これを読んでくれて「面白かった」「社会人になってからも役立ちそう」などと言っていました。
そのCさんと協力しながらの基礎ゼミの指導はすでに始まっています。オリエンテーション・キャンプで泊りがけでPBLを行い、通常授業が始まり1回目の基礎ゼミが終わりました。その週末にCさんからのメッセージが届きました。
「先生が話していたティーチング・スキル(?)を教えてくれませんか?1週間に1回でも良いです。時間をとります」
最近の私が「授業者スキル」に興味を持っていることを雑談中に話していたので、これを覚えていてくれて興味を持ってくれたようです。これは予想もしていなっかったことなのですが、うれしいことです。授業者としての全くの初心者に体系的な手ほどきができれば、私が考えていることが役立つということです。
逆に言えば、これまでもSAに「ここはこうするんだよ」としばしばアドバイスをしていましたが、それは全く体系的ではなく、その場その場での思い付きでした。こちらはアドバイスしていたつもりでしたが、SAは「批判された」「叱られた」と感じていたかもしれません。今、思うとヒヤリとします。
遠くの先生たちの指導の事ばかりを考えていたのですが、「灯台下暗し」でした。楽しみがまた1つ増えました。
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