キャリア教育→アクティブラーニング→探究?

【授業研究】最近、あちこちで「総合的な探究の時間」やカリキュラムマネジメントの話が出るようになってきました。中には「アクティブラーニングはもう古い」と言わんばかりのコメントもあります。ホントかな?と気になります。

 お金儲けに走る人たちには「はやり言葉」を使い、「それは古い」「今はこれだ」と繰り返すことで、人を煽ることが目的達成につながるのでしょう。それに乗せられて、教職にある人たちも「次はこれか」「早く乗り換えなくては」と浮足立つのだと思います。

 私は「生きる力」が打ち出され、「キャリア教育」やいわゆる「ゆとり教育」の時代を教員として仕事をしてきました。生徒指導やキャリア教育に力を注いでいた時期はありますが、その間も「物理授業」から離れたことは一度もありませんでした。それ故、様々な「はやり言葉」が出てきても、それらの考え方やスキルを活用して「物理授業」の腕を上げる、成績を上げる、居眠りを減らす‥ためにどうするかを考え、試行錯誤を続けていました。

 その気持ちは今も変わりません。大学の授業は毎日うまくいったりいかなかったり‥です。あれこれ試しています。高校・中学等の現場にも頻繁に行くので現場の皆さんと一緒にどうすれば質の高い教科授業を実現できるかに取り組み続けています。それをやればやるほど、毎日の教科科目の授業を丁寧に続けることが、「キャリア教育」「教育相談」「生徒指導」「担任指導」「総合的な探究の時間」「カリキュラムマネジメント」などに必要な考え方やスキルをレベルアップするのに役立つ気がしてなりません。

 私は教員としての力を蓄えるのには「毎日の国語・数学・英語・体育・芸術等々の授業」をきちんとやることが「基本のキ」だと思います。少し揺れ始めている方、改めて足元を見つめ直し、教師・授業者の基盤を固めてみませんか?

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