【授業研究】河合塾コスモ名古屋で物理基礎の授業を毎週担当しています。昨日は今年度最初の授業。12名が出席。毎年のことですが、「対話的な学びの必要性」を説明した後で、その効果を実感してもらうために「コンセンサスゲーム=月世界で遭難」を実施します。不登校経験者が多いこのクラスでは、なかなかのチャレンジです。概要を説明したのちに、「無理をしないで参加してください」と自由参加にします。
昨日は12名中11名が参加。5名と6名の2グループに分けました。話し合いを経た後に「個人の結論」と「グループの結論」を採点します。「個人の結論」より「グループの結論」の方が正解に近づく人が多いことを確認して、「対話的な学びの効果」を確認するという方法です。とは言え、進め方には色々なコツがあります。うまくやらないと期待通りの結果がでないこともあります。
私は10年前から何度もやってきましたが、おおむね7~9割の生徒たちが「グループの結論」の方が正解に近づきます。しかし、何人かの先生たちから「うまく行かない」を聞き、色々な方法を整理してきました。それにより私自身の腕も上がっています。今年はどうかなと結果が楽しみでした。
すると‥何と、11名全員の「グループの結論」が正解に近づきました。これは私にとっても珍しい体験です。当然、説得力も大きいものがあります。生徒たちはリフレクションカードに「話し合いは楽しくて効果を感じた」などと書いていきました。基本通りにファシリテーションをすると、確実に「グループの結論」の方が正解に近づくと、改めて自信を持つことができました。
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