パイプオルガンの効果

【授業研究】産業能率大学の学位授与式でした。大学に在籍して3年目になるのですが、過去2年間は偶々別の予定が入ってしまい参加できなかったので、初めての参加でした。会場の「横浜みなとみらいホール」にはパイプオルガンが設置してありました。
 開式の40分くらい前に会場に着くと、入り口付近から卒業生や保護者の皆さんで大混雑。教職員の席は2階でしたので、1階の卒業生たちの席が良く見えます。なかなか席につかずに、あちこちで立ち話。会場全体が騒然としています。開式30分前になるとパイプオルガンの演奏が始まります。会場のアナウンスが奏者や曲目などの紹介をするのですが、騒がしくてほとんど聞き取れません。奏者がパイプオルガンの演奏者席に出てきて一礼をしても、気づかない卒業生が多いようでした。「これで大丈夫?」と不安がよぎります。
 ところが。演奏が始まったとたんに会場の雰囲気は一変。演奏者は一曲ごとにフロアを振り向いて一礼をします。これに卒業生たちも大きな拍手を送り、次の曲を待つまでに静寂が会場を包みます。数曲が終了したときには、さっきまでの騒々しさは皆無。実によい雰囲気で式が始まりました。本物の音楽の素晴らしさです。感心しました。