65歳になりました

【授業研究】今日で65歳になりました。高校教諭を退職してから概ね楽しい日々を過ごしています。多くの皆さんに感謝しています。
 65歳目前にして少し考えました。今後の生き方と仕事の仕方について考えました。
かなり大きな変更を決意しました。ただ、具体的な内容は今はナイショです。数年以内にこの決意の中身は少しずつ表明していくことになると思います。私の行動や著作から理解していただけることもあると思います。
 この考え方のベースはキャリア発達理論の1つ=トランジッション理論にあります。
この理論では「キャリアデザインはトランジッション(結び目)が近づいたら考えるべきだ」と言います。
 その結び目が近づいているかどうかは、「変化」を見ればわかると言います。その変化とは何か。私は「違和感」「達成」「人間関係の変化(良くも悪くも)」「失敗」「行き詰まり」だととらえています。「そろそろ、ここにいる時間ではなくなって来た」「この場所より、別の場所に行く時期のようだ」と感じる事実が積み重なってきたら、この場所に綿々とすることなく「去る」方が良いと思っています。

 同時に「新しい世界に向かって挑戦したい」と思います。その方が、楽ですし、新天地を見つけることができると思っています。すでに私は片足を「新しい世界」に踏み込んでいるのかもしれません。あと10~20年たつと、「あれが大きなきっかけになっていたんだ」と気づくのかもしれません。

 昔なら、65歳は「冥土の旅への一里塚(一休禅師)」だったのでしょうが、「100年人生(リンダ・グラットン)」の時代には、「変身資産」を高め、「マルチ・ステージ」を展望する「他の年齢と大差ない、長い人生の中のワンステップ」でしかないと感じています。
 スティーブ・ジョブズスタンフォード大学卒業式の講演で「毎日、今日が人生最後の日であると思いなさい」と言っていますが、私は「明日も人生は続く」ととらえたいと思っています。ジョブズのようにとらえると「いずれ本当になる」のですが、それは毎回「空振りし続けて」最後に一回だけ「本当に」なります。

 「明日も続く」ととらえていると、毎回「期待通りに実現する」が繰り返されます。そのうち、「一回だけ」その予想は外れます。でも、それが最後です。「いつまでも続く人生」を「いつまでも、毎日毎日、明日のために無形資産を高めながら」生きていきたいと思っています。