「小林さん、高校生みたいですね(笑)」

【授業研究】少し前の話ですが、有名な大学教授と初めて飲んでいました。「で、小林さん、これからは何をするのですか?」と聞かれて、授業改善の問題点や課題を話し、それに対する解決策を話し、その中で私の行くべき道がいくつかあって迷っているという話をしました。それらに対して彼は真剣に耳を傾けてくれました。途中、私がした質問にも丁寧に答えてくれたので、いくつかの点では見通しが立ってすっきりしました。
 ひと区切りしたところで彼が言ったのが「小林さん、高校生みたいですね」。(オイオイ、俺はもう63歳なんだよ)と思いながら、「え?なんで?」と質問。「だって、進路にあれこれ悩んでいるじゃないですか(笑)」。「あ、たしかに(笑)」。大笑いでした。
 確かに、今年の8月には64歳になる私が、これから数年間の進路に迷っています。それもネガティブなことではなく前向きなことに対して、「あれもやりたいし、これもやりたいし‥」と迷っています。「理系も好きだし、文系も興味がある」と迷う高校生みたいです(笑)。60歳以降の人生なんか何も考えることができなかったのが4年前の私。その私が今は70歳くらいまでの人生について前向きに悩んでいます。ありがたいことです。たくさんの人たちに支えられてきたおかげです。その恩返しのためにも、これから5年も10年も活動していきたいし、研究成果を伝えていきたいと思います。