ファシリテーションのバリエーション

【授業研究】福井県のY先生が2週続けて授業見に来てくれました。この2回の私の授業における私のファシリテーションは対照的なものでした。先週は、その前の週からの続きでした。テーマは「構造化」。調べた情報をチームで共有し、構造化して発表するものでした。これは学生の活動が中心になります。そこで、私の説明は100分の授業の内わずか4分。それもトーンを抑えてぼそぼそと話をするという感じです。
 それに対して、昨日の授業では、私は次々に学生に対してクイズを出します。その答えを30秒〜 2分で書かせ、さらに1〜5分でチームの話し合いをさせます。これを次々に繰り返していきます。テーマは「とっさの意思決定」です。
 設定しているクイズの中には「親子のどちらかが死ななければならない」とか「戦争状況で自分が死ぬか相手を殺すか」という状況もあります。これらの話をしていく私は明るい声のトーンでやや早口で進めていきます。
 深刻な状況に感情的に落ち込まないようにするために明るいトーンで、その感情を引きずらないように早いテンポで次々に進めていきます。これらのテクニックはカウンセリングや構成的グループエンカウンターで学んだ手法です。こういうテクニックの幅の広さは、テーマに合わせたグループワークを考えるときにとても役に立ちます。