小中学校の授業改善も進みそう

【授業研究】スーパーバイザーを務めている逗子市今教育委員会では今年度から新しい試みを始めました。それは小中学校併せて8校に研究委員を置いて、私と研究委員が定期的に会合を持ち、情報交換を進めるというものです。しかし、コロナ騒ぎで初回会合が昨日(6/7)になってしまいました。しかも、オンラインです。

 これまでなら、それぞれの学校で取り組んでいる研究テーマについて私がアドバイスしていくのですが、初回会合ではそれどころではない実情が次々に報告されました。移動を伴わないオンライン会議ですら「なかなか持てない」ほど、分散授業や消毒で先生たちは多忙を極めているようです。

 それでも授業改善については否定的な状況報告と積極的な意見がたくさん出てきました。「今すぐにはオンライン授業が不可欠ではない」「やろうとしても端末や回線等の整備ができていない」「そもそも、ノウハウもスキルもない」という否定的な状況報告が最初は続きました。

 しかし、「この時期にオンライン授業の準備は必要」「いつでもオンラインでも対面型でも実施できる授業スキルが必要」「自分たちもそういうスキルを身に付けたい」などの積極的な声も続きます。私の授業モデルを皆さんはご存じなので「あれを基にハイブリッド授業をつくれると思う」「オンラインでできる授業と対面でなくてはならない内容とを区分けしたい」「子どもたちの反応をオンラインで把握する方法も必要」‥などの具体的な話も出てきます。

 私のこの2~3か月の実践や考えてきたことが役に立ちそうです。むしろ、コロナ騒ぎを活かして「授業改善」が大きく前進しそうな気がしてきました。昔から私が提案してきたことの大半はほとんどの人が否定的でしたが、最近は「それいいですね」と言ってもらえることが増えました。温存してきたアイデアを次々に出して行けそうです。

 逗子市以外の学校でも少しずつ新しい授業へのチャレンジが始まりました。それらとの連携も取りながら広範囲にわたる授業改善を進めていけそうです。ますます楽しくなってきました。

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