学生の思い違いの原点は小学校から??

【授業研究】小学校の先生と話していて、ちょっと驚いたことがあります。私は昨年の大学の授業で学生が「話し合いのイメージが変わった」と言っていたことを話していました。
 内容はアクションラーニング・セッション(ALセッション)で沈黙して話を聴くことや、人が沈黙している時間が大事ということを実感した学生たちが次のようなことを言い出したという話です。「私たちは今まで良い話し合いというのは、みんなが活発に発言していて、時には同時に話す人たちがいたり、笑顔がたくさんだったり、笑い声が聞こえたりする話し合いが良い話し合いだと思っていました」という発言が続出しました。
 この話をしていたところ、その先生は「それはよくわかる」と言い出しました。「小学校では、グループに分かれて話し合いをさせる時にうまく行っている話し合いと言うのは、すぐに子供たちがワイワイと盛り上がっている話し合いのことをいいます。だから、先生たちは、そうなっていなければ良い話し合いとは言えないと思っています。それが子供たちにも伝わっているのだと思います」との話です。
 これはびっくり。私は学生の思い込みは主に大学に来てからのグループワークの中でそう感じてきたのだろうと勝手に推測していました。一度もそれについて確認したことも質問したこともありませんでした。少し調べてみたいと思いますが、小学校の先生たちの「思い込み」が子供たちに伝わり、それが大学生や大人になっても続いていることは他にもたくさんあります。これもそのひとつかもしれません。