「先生、もう全員合格ですね!」

【授業研究】3年生向け「リーダーシップアドバンスト」も11回目。アクションラーニング・セッション(ALセッション)を続けていますが、チームセッションの練習の2回目でした。約50名の学生の属性を調べてチームに分けて、ALコーチやピザマン(オッドマン)役を決めて配置する作業はとても困難なのですが、ここはSA(スチューデント・アシスタント)のセンパイたちが、頑張ってくれました。
 とはいえ、2回目は様々なアクシデントもあり、チーム分けが混乱してしまいました。チームによっては「問題が思い浮かばない〜」と騒いでいました。セッションが始まってからも、この混乱が続きます。いつもなら、のんびりしている私もSAもフル稼働。全力で各チームにサポートに動きます。
 正直なところ、私は「今日はこのまま混乱して授業が終了でも悪くはないかな‥」と思っていました。失敗から学ぶことも多いからです。ところが、セッション開始から10分もすると大半のチームが落ち着いてきました。彼らの態度や声の質から話し合いが順調かどうかは、かなり的確に把握できるようになってきました。15分後には最も混乱していたチームも落ち着きました。これには私がびっくり。
 ほっとして、そばにいたSAと話します。
「いや〜、すごいね。みんなの努力と力はすごく向上したよ」
「先生、これで、もう全員合格ですね」
「うん、残り3回は休講、なんてのがあってもいいね(笑)」
「でも、先生。中にいるみんなは自分たちがどんなにすごいことをしているかの自覚は少ないかも」
「あ、確かに。それは私が最後にきちんと伝えた方がいいね」
「うんうん。お願いしますね」
「りょうかい」
 さて、残り3回。もっとハードルを上げて最後の挑戦をさせたいと思っています。