「ウンウンと聞いてくれたのは、セ・ン・セ・イ!」

【授業研究】大学のアクションラーニングの授業では傾聴スキルが話題になり続けています。私はカウンセリングやコーチングは特別なスキルを持った人(カウンセラーやコーチ)が、特別な関係を契約して、2人だけで行う場での特殊なスキルだから、同じ職場のいつもの仲間が集まって行うアクションラーニングとは違うのだという視点でこの問題を考えていました。
 昨日の授業では、学生が、「でも、ウンウンってうなづいたり、オウム返しをしたりして聴くのが、いいって感じがするのですけど…」と言います。ふと、思いついて、「そういう話の聞き方をみんなが最初に身につけたのはいつなんだろ?モデルになった人はだれ?」と質問してみました。「えーと‥」と一瞬の沈黙の後、学生たち(特に半分以上の女性たち)が口をそろえて言ったのは「セ・ン・セ・イ!」でした。‥‥幼稚園や小学校の先生がモデルだということです。
 たまたま、最近、「小学校の先生たちはしゃべりすぎ、面倒見すぎ。それが子供たちの自主性や主体性を阻害している」という意見を聞いたばかり。‥‥この問題は根が深そうです。