「読めばわかることは、読み上げない」

【授業研究】研修会で「なぜ、小林さんの授業では教科書が早く終わるのですか?」の質問に対する回答の1つとして、「読めばわかることは質問しないことにしたからです」と答えています。この方法は私にとっては、もう当たり前のことになり始めています。
 そんなときに、ある会議に出席したら、司会の方は、私が提出した資料をそのまま読み上げ始めました。しばらく静観していたのですが、いつ終わるのかもわかりません。耐えられなくなって、「全部、よみあげるのが会議の作法ですか?」と質問すると「そうではない‥」とのこと。「では、私がざっと説明して、質問を受けながら解説しても良いですか?」というと、「どうぞ」との返事。少し乱暴で失礼な介入の仕方でしたが、バトンタッチしてもらいました。
 その後は、私がスライドをちょっと見せて、質問や意見を聞いて回答するパターンで約100分か進めました。その間、私が資料を読み上げて、みんなが黙って聞き続ける場面はほとんどありませんでした。
 たぶん、会議の暗黙のルールが「文書を読み上げて確認する」のだと思います。この暗黙の伝統的ルールは簡単には変更できないのでしょうが、会議でも「読めばわかることは、読み上げないことにすれば良い」のになあと思った時間でした。