【授業研究】昨日は久しぶりに関東に戻ってきて、神奈川県の高校での研修会講師を務めました。この学校には3回目です。すでに、かなりAL型授業を実践されているかもいます。これから始めようとしている方もいます。このような多様性のある研修会で、できるだけ多くの方の満足を引き出すにはどうすればいいか。考えた末に、質疑応答にチャレンジすることにしました。前日の名古屋フォーラムで効果があった「質問例」を資料として追加して始めました。
結果としては、様々なレベルと様々な視点からの質問に答えることとなり、多様な参加者のニーズにかなりの程度答えることができたようです。ただ、課題もいくつか出てきました。まず、最初に基本的で理論的な質問が出ると、その系統の質問が連鎖してしまいます。素朴で、現実的な質問が出しにくくなってしまうようです。また、質問の内容がどんな事実に基づいているのかが不明だったので、明確にするための逆質問をしているうちに、質問者が混乱して質問を後回しにすることもありました。更に、質問ではなく「意見もしくは怒りの発散」の発言があり、少しコントロールに苦労しました。
対策を考えています。理論的な問題は「あと回しする」か、「実践上の問題に限定する」か、「質問例の中に素朴な質問を最初に並べる」などの工夫ができそうです。質問者が考えがまとまらないまま質問することを避けるには、グループ内で質問を練る時間をとるか、カードに書き出してから質問するなどの手立てもありそうです。質問ではない意見や感情発散に対しては、ルールの明示ともっと早い介入が必要だったと反省しています。
これらのことを意識しながら、「質疑応答だけで全員が満足する研修会」の方法を探ってみようと思います。