授業改善−生徒指導−教育相談(カウンセリング)

【授業改善】数年前から、授業改善の具体的な方法の1つとして「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」(=AL型授業)に取り組んできました。授業は教員なら誰でも担当している仕事ですから、「授業改善が私の専門です」という人はいません。通常はそれ以外の校内での分担(「分掌」ということが多いです)を「私の仕事は○○です」と言います。
  その言い方に沿って言うと、私の教員として専門は「生徒指導」ひと筋だったと言っても過言ではありません。最初に赴任した高校は県内有数の「荒れる学校」でした。ここで11年間務めました。生徒指導主任も務めました。「空手を活かした生徒指導」から、「カウンセリングを活かした教育相談的手法」へ切り替えたのもこの時期でした。この「生徒指導」と「教育相談(カウンセリング)」はしばしば対立的に捉えられます。実際に、生徒指導担当教員と教育相談担当教員が対立し、反目することも少なくありません。
  先日、「体罰に頼らない生徒指導」をテーマに講演をしたときに、「授業改善」と「生徒指導」は同じ思考基盤で捉えるとつながりがよいと感じました。来月の某高校での講演では、それに加えて「教育相談(カウンセリング)」についても言及することを依頼されています。なかなか難しい課題です。私のアタマの中ではすんなりと1つにつながっていることなのですが、様々な経験や意見を持つ先生方に理解してもらえるようにまとめられるかどうか…。「生徒指導」をやっている人も、「教育相談」をやっている人も、みんな「授業」はやっているのだから、「授業改善」は共通課題なのだから…と論じたいなあと思いながら、堂々巡りをしています。冬休みの良い宿題になりそうです。