「授業改善‥それをどういう方向で、どういう方法で、を語る人は少ない」

【授業研究】先日のセミナーの感想の1つです。授業改善の必要性は多くの人が感じています。文科省も新学習指導要領で取り上げています。当然、都道府県教育委員会→管理職→教諭へも、そのことは指示されます。「指導」も行われます。
 しかし、「授業改善をしなさい」だけです。どんな風に、どんな方法で、がありません。だから、現場はモヤモヤしてしまいます。同様のことをある校長先生から伺ったことがあります。
  「県教委が校長会で『授業改善をしろ。そうでないとみなさんの高校は生き残れないですよ』なんていうわけさ。でもね、『どうやって』は言わないわけよ。それで校長会の中でも文句が続出したことがあったんだよ」さもありなん、です。
 私が多くの皆さんにお伝えすることの強みの1つは「具体的・実践的」ということです。退職直前の6年間、毎日、実践し続けた授業です。これは「越ヶ谷高校」「高校物理」という特殊性を持ちつつも、多くの一般性を持っています。それが、他の教師の方々へのヒントになるわけです。
 冒頭のコメントは、私の立つ位置を改めて明確にしてくれました。大きな力を得ました。ありがとうございました。