学校支援が学校教育を空洞化する??(2)

【雑感】昨日の続きです。企業による学校支援の問題点には次のようなこともあります。それは短時間で効果・成果をアピールしなくてはならないことです。最短なら1時間でしょうか?長くても2〜3日です。そんな短い時間で成果を見せなくてはならいのですから、当然、それを達成できるプログラムになります。私はこれを「イベント型」と呼んでいます。「イベント型」の取り組みがすべてダメだとはとらえてはいません。しかし、学校教育は「継続型」に特徴があります。その特徴が揺らぐ気がします。
 最近では先生たちまでが「イベント型授業」に目を向けているような気がします。多くの見学者を招いて「見せる授業」がそれです。中には「リハーサル授業」があると聞いたこともあります。生徒たちも「先生まかせてよ。私たち、うまくやるから」と意欲的?なんて話も聞きます。
 何が言いたいかというと、私は、学校支援は次の2つを満たすべきだと思います。1つは「教科科目の授業改善につながる支援」にすることです。2つは「継続的教育に有効な技術提供」に重点を置くことです。前者は、「教科科目の授業」こそ、学校教育の根幹だからです。生徒たちが大半の時間を過ごす時間を変革することなく、周辺を弄り回していることにこっけいさすら感じます。
 後者は「継続的教育」と「技術」の視点があります。「継続的」に視点を置くとパフォーマンスに重点を置くのではなく、生徒の「能動的学習」「主体的学習」に視点が動くはずです。そして、「技術」です。生徒たちを能動的・主体的・継続的・意欲的に学習させるための教師に必要な技術を開発することが大事です。その技術を伝達し、身につけてもらうためのメソッドの開発も不可欠です。[この項終わり]