生徒の自主性と相互協力を促進できる

【WSによるGWの特徴3】「ワークシート(WS)によるグループワーク(GW)」の特徴を続けます。ワークシートにはワークの手順が示してありますから、「わかる生徒」はどんどん先に進みます。「わからなかった生徒」は友達に質問します。「行動をためらった生徒」は動き始めた友達に触発されて動き出します。「先に進んだ生徒」は「動かない生徒」に手助けをします。
 つまり、あちこちで生徒達は自主的に動き始めます。自主的に「動き」「質問し」「教え」「教えてもらい」‥が始まるのです。「なぜ?」。「手順は示してあるから」です。もうひとつ。「先に進むな」と書いてないからです。「みんながある段階が終わるまで待っていなさい」のルールがないからです。
  手順を示したワークシートがないと、先生は各ステップを順に説明し、一斉に進ませます。「先に終わった人は待ちなさい」「まだ終わらない人は急ぎなさい」、「(全員揃ったから)じゃ、次をやりますよ」では、生徒も先生も疲れてしまいます。