明確に聴く(訊く)こと、答えることで、問題が見えてくる

【アクションラーニング体験会2】普通、話し合いは意見を出し合います。その意見の応酬は混沌を生み、しばしば対立を起こします。しかし、アクションラーニングでは「質問、回答、傾聴」の繰り返しで問題が明確になってきます。
 この感想にあるように、アクションラーニング・セッションをやると、問題を提示している本人や、話し合っているチームのメンバーにだんだんと問題が明確になっていくのです。指導者や先生という立場にある人が「この問題は○○だ」と判定したり、断定したりするよりも、「わかった」「見えた」という実感が強いのです。
 授業でも同じようにできないものか。教師の私たちが結論や知識を教え込むだけではなく、生徒達が「わかった」「そうなんだ」と楽しみながら、教科書の知識を習得していく方法はないか。そんな授業をつくりたい。
 アクションラーニングを初めて体験した10年くらい前に、冒頭の感想と同じことを感じたときに、私はこのアクションラーニングを「物理の授業」と結びつけようとしていました。