質問するために人の話をしっかり聴く大切さがわかった

【アクションラーニング体験会1】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」を進める教師に必要な基礎スキルを育成する方法として、私は「アクションラーニング(質問会議)」を勧めています。その体験会の感想の1つが冒頭の文章です。
  カウンセリングでもコーチングでも「傾聴」の大切さは強調されます。アクションラーニングでも同じなのですが、違うのは「自ら気づく」場面が多いことです。この感想も「聴こう聴こう」としていたわけではないのです。アクションラーニングの基本ルールは「質問だけをします」です。普段意見を言い慣れている私たちにはそれだけでも最初は大変です。しかし、少し慣れてくると、目の前で繰り広げられている他の人の「質問−回答」の繰り返しをよく聴いていないと適切な質問ができないことに気づきます。
 ALコーチ(アクションラーニング・コーチ)が「傾聴してください」とセッションの中で発言することはほとんどありません。でも、メンバーはセッションの中でこれに気づきます。「質問するために」他のメンバーの話を傾聴しようと意識します。その繰り返しが「傾聴力」を高めていきます。実によく作られたしくみです。