「アメ(ほめる)とムチ(叱る)」から「アメ(ほめる)と質問」へ

【今週の振り返り】先日行った「アクティブラーニング」をテーマにした研修会の参加者に書いてもらったリフレクションカードの中にあった「名言」です。私が話していたことをひと言で言えばまさに「その通り!」なのです。
  私たち教師が授業中に行っていることのほとんどは「アメとムチ」です。ほんの少しのアメと「たくさんのムチ」と言う方がいいかも知れません。具体的には「威圧的な指示」「必要以上に大きな声での説明」「命令」「禁止」「評価(批判・非難)」などです。
  それに対して私は確かに「アメと質問」です。「ほめる」時に心がけているのは「本気でほめる」「具体的にほめる」です。そうでなければ生徒たちはすぐに見抜きます。返って傷つけます。「質問」で気をつけているのは「気づきを促す質問」です。
  例えば、問題演習の最中に他の話で盛り上がっているグループに対してです。普通なら「関係ない話はやめろ!」となりそうです。私は「確認テストまであと10分です。順調に進んでいますか?」と質問します。厳密に言えば「情報提供」と「質問」です。これだけで生徒たちは「あ、急ごう」「続きはあとでね」と行動修正をしていきます。そうすれば場の雰囲気を壊すことなく、彼らの学習意欲を維持できるのです。