実習生大成功の背景は彼がOBであることと生徒が慣れていること

【教育実習の体験4/4】たった2週間で私とほぼ同じ授業を実践した教育実習生の成功は本校先生たちや、たまたま見学に来た大学の先生たちにとっても驚きでした。成功の理由はスキルトレーニングの形ができたこと同時に、冒頭に述べたことが背景にあるのです。
  まず実習生は私が「新しい授業」にチャレンジしたときの3年生でした。私の試行錯誤につきあって、様々な意見を出してくれたものです。だから久しぶりにこの授業を見たときの彼の感想は「おお!あれからずいぶん進化したんですね〜!」でした。
 もうひとつは、この授業を受ける現役の生徒たちです。2年生でもすでに2ヶ月、3年生は1年2ヶ月もこの授業を受けてきていました。時間配分もわかっているし、何より話し合って学習を進めることに慣れています。楽しんでいます。だから、「その形通りに」進めてくれれば、彼らは「いつも通りに」学習を進めていくというわけです。
 これは武道の練習形式に似ています。柔道の「型」「乱取り」、剣道の「形」「掛かり稽古」、空手の「型」「約束組手」などに共通する論理があります。生徒と教師が共に「学習するスキル」と「学習を支援するスキル」を伸ばしていくという構造があるということです。(この項終了)