「アメとムチ」から「アメと質問」へ(2)

【今週の振り返り】昨日紹介したこの名言は「生徒と先生」の関係だけではなく、「先生と先生」の関係にも大切です。特に「研究授業と振り返り会」で成功しました。つまり「振り返り会」で「アメ(ほめる)と質問」中心にすると深く学べるのです。
 授業研究委員会が最も危惧したのは振り返り会が「吊し上げ」になることでした。つまり「アメ(ほめる)とムチ(叱る・非難する)」になることです。下手をすると「ムチばかり」になりかねません。或いは、これを嫌がる若い人たちは「当たり障りのないこと」しか言わなくなっています。
 そこで編み出したのが「アメと質問」の振り返り会でした。最初に授業を見学して「良かった」「まねしたい」「アレンジして自分の授業に取り入れたい」と感じた点を参加者からあげてもらいます。まさに「アメ」がたくさんになります。
 次は質問です。できるだけ「気づき」を促す質問を心がけます。「あのときAさんに質問したのはなぜですか?」「一番うれしかったのは何でしたか?」「改善するとしたらどこをどうしたいですか?」等々の質問が意外に深い学びにつながることがありました。お試し下さい。