アクティブラーニングの様々な手法を調べていくと、50分〜90分の授業をシステマチックに分刻みで構成されたものも多い。それらを見ると、それらと同じものをやらなくてはいけないのかと思うことも少なくありません。或いは、違うものを作るにしても50分の授業全体の構成を全く新しいものに作り替えなくてはいけないのかと思うと気が重くなります。これが、なかなかアクティブラーニングに挑戦しにくい理由になっているようです。
しかし、そんなに仰々しく考えなくても良いのです。例えば、生徒たちがちょっと疲れてきた20分〜30分授業が進んだところで、「じゃ、これまでのことで何が印象的かを隣の人と1分間話し合ってみてください」と言ってみるというのも1つの手です。授業の冒頭で「テーマの○○について知っていることはどんなことですか?グループごとに1分間話してみてください」という方法もあります。
これまで授業中は話し続けてきた先生にアドバイスを1つ。「話し合ってください」と言った後に黙っていることです。「話し合えと言ったのにどうして話さないんだ。早く話せよ」などと思うかもしれませんが、言葉に出してはいけません。ちょっと待てば生徒たちは話し始めます。その様子を教室をウロウロ歩きながら眺めてみることをお薦めします。1分間話し合っただけでも、アクティブラーニングなのですから。