昔の同僚の文章が雑誌に掲載されました

【授業研究】埼玉県立越ヶ谷高校「授業研究委員会」で一緒に授業改善に取り組んでいた元同僚の文章が雑誌に掲載されました。とてもうれしいので紹介します。

 現在は県立川口高校に勤務している竹部伸一さんの専門は古文。当時の委員長だった三上さんが英語でペアワークをやっていたのを見て、その方法を古文に取り入れました。更に、心理学やカウンセリングか必要だと感じて、そのころから学び始めました。

 今回の文章はそれらの学習を経て、現在どのような授業をやっているか、その背景にどんな理論やスキルを使っているかを示してあります。授業者としての竹部さんの語り口は実に味わいがあります。いつも見学しているとその語り口に魅せられます。この文章には、その語り口を彷彿とさせるものがあります。

 優しい語り口です。否定的な事を何も書かない文章です。しかし、よく読むとこれまでの授業に対するかなり強烈な批判が含まれています。教育相談室や生徒指導部などで定期購読している学校も多いはずです。ぜひ、探して読んでみて下さい。

 

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青森2日目も楽しい時間

【授業研究】県立三沢高校2日目。2時間目の研究授業を見学し、3時間目に振り返り会。少人数なのでフレキシブルにやりました。全体を通して感じたのは「質の高い対話」を続けるには、私たち自身の「正しい日本語のスキル」が大事だということです。「言葉使う専門家」と言っても良い私たちはもっと意識的に正しい言葉を使い、正確な質問と回答を継続するスキルを身に付けなくてはならないと思います。

 その後もたくさんの質問をいただき、ランチを経て、更に授業を見学し質疑応答。帰りの電車ギリギリまで楽しみました。とても楽しい2日間になりました。

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青森でわくわく

【授業研究】始発の新幹線で青森県三沢高校に伺いました。何度もお会いしているK先生やS先生にお会いできました。今回の大きなチャレンジは1年生6クラスの生徒相手に2時間の授業をやったことです。

 1時間目は「対話の効果」を実感してもらうための240人でやる「コンセンサスゲーム」です。事前に担任の先生たちにマニュアルを送り、ファシリテーションのコツを細々とお知らせしておきました。先生たちのご協力のおかげでスムーズに進み、多くの生徒たちが「1人で考えるより、みんなで考える方が点数が上がることが分かった」「これからもこんなでうまく話しあいたい」と感じてくれたようです。

 2時間目は「なぜ授業改善か必要なのか」の講義。質疑応答で鋭い質問が出て、深い解説をすることができました。おまけに用意した動画も大好評でした。生徒向けの講演会は何回かしてきましたが、今回はこれまでにない楽しさを味わいました。

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逗子市教育委員会との打合せ

 【授業研究】逗子市教育委員会のスーパーバイザーの仕事は2年間が終わり、4月から3年目に入ります。最初の重点指導学校はその2年が終わります。次をどうするの?という問題が残ります。更に順番待ちになってしまっている学校への指導が薄くなるという問題も出てきました。

 そこで委員会が提案してくれたのは「学校を超えた委員会」を設置しようということです。5つの小学校と3つの中学校から1名ずつの委員を出して8名の委員会をつくり、授業改善の情報交換をしようというものです。県立高校の経験しかない私にはできない発想でした。同一教育委員会の中では教科書は統一されていますから、教材等の共有も簡単です。先生たちの負担軽減をしながら授業の質向上がやりやかくなりそうです。

 私としてはオンライン会議なども取り入れながら進めたいと考えています。来年度の楽しみが増えてきました。 

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昔話とこれからの話と‥

【授業研究】もう20年も前に「全国教育新聞・埼玉県版」に教育相談(カウンセリング)をテーマとして月2回、2年間連載しました。高校教員を退職するときには廃刊になっていたので、この時お世話になった編集の方たちにはご挨拶できないままでした。心残りでした。

 ところが、授業改善で本を出したりイベントに登壇したりしていたところ、編集のお1人、Mさんと再会することができました。また、この連載の記録を紛失したためにMさんに問い合わせたことがきっかけになり「飲もうよ」という話になりました。

 初めての飲み会。話は盛り上がります。共通の知り合いが、実はたくさんいたこともわかりました。Mさんは主に小中学校の授業改善を中心に講師を務めたり、本を出しているとのこと。私は最近小中学校に関わり始めましたから、この分野で一緒に仕事をすることもできることがわかりました。

 もう1つ気になっていたことを訊きました。「もう1人の編集のFさんはお元気?」「ええ、だいぶご高齢になりましたが、とってもお元気ですよ」とのこと。連載を中心的に支えてくれて、時には厳しいアドバイスもしてくれていたFさんと再会できることになりました。これもうれしいことです。楽しい夜になりました。

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電車の中でノートを取り出して‥

【授業研究】電車で小説を読んでいる時にふと閃いてノートを取り出して書き込んでいました。最近の私にはあまりないことでした。自分でも「珍しいこと」と感じていました。

 メモしていた内容は「月刊高校教育(学事出版)」の4月号の原稿の構想です。2016年度から4年間「管理職のためのAL入門」を監修連載してきました。「監修連載」の意味は「監修者として連載する」ということなので、毎回原稿を書いているわけではありません。実際の私の仕事は色々なところで出会った人に、原稿を依頼することでした。趣旨を説明し、書いて欲しいことをお願いすると、私の仕事はほぼ終了でした。かなり気楽な仕事だったとも言えます。

 4月号からは構想を新しくして5年目に入ります。今回からは毎回私が執筆することにしました。その布石として3月号の原稿を先週提出したところです。毎月連載と言うことは、1回分の原稿を提出すると、すぐに次の原稿の締切が近づいているということです。

 20年くらい前に、月2回の短い記事を小新聞に2年間連載しました。そのあとの2年間は「月刊学校教育相談(ほんの森出版)」に2ページ連載しました。初めて連載を持った新聞の連載は気楽に引き受けて、すぐに後悔しました。月に2回の締切は教員としての仕事をしながらこなすには、とてつもなく大変な事だったからです。

 しかし、すぐに効果を実感しました。大げさに言えば毎日考えて、毎日書いていました。このことが自分の文章力や思考力のトレーニングになりました。更に教員としての実践の意識が変わっていくことを感じました。この体験がなかったら、授業改善に関してたくさんの本を書くこともできなかったと思います。

 「電車の中でノートを取り出す」は、あの時の「毎日考える、毎日書く」というモードになってきていることを思い出します。大学の授業を持ちながらでは無理だったと思います。大学を退職するタイミングでこのお話をいただいたのはとてもラッキーです。発表原稿を書き続けることは実に良いトレーニングになります。多くの読者のことを意識することで考えが深まります。仕事をもらえるということはとてもありがたいことです。

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「先生、私、新型肺炎かも」

【授業研究】2~3日前のヒヤリとした話です。大学1年生の担任しているクラスに中国からの留学生がいます。話題の武漢に比較的近い地域から来ています。

 その日は朝から忙しくて、スマホをほとんど見ることなく仕事に追われていました。夕方になってチェックするとその1年生からラインメッセージが入っています。

「先生、大変です」

「私、新型肺炎にかかったかもしれません」

「まだ熱は出ていませんが咳がひどくなってきました」

「これから病院に行ってきます」

 え?もし彼が感染していたらどうなるのだろう?クラスの中にも感染した学生がいるかもしれない。私が感染していたとしたら、研修会講師であちこち広範囲に移動している。私自身が国内でまき散らしていることになるかもしれない‥。焦ります。

 さっそく電話。応答がありません。なんで?悪い想像が広がります。

 しばらくして留学生から電話。

「先生、病院に行ってきました。新型肺炎の可能性は極めて低いと言われました」

「あ、そうか。よかった~」

「はい。ご心配おかけしました。でも、試験終わっても帰れないかもしれません」

「ああ、そうだよね~。それも残念だよね」

 最悪の事態は避けられました。今朝のニュースでは中国は旅行制限も始めたとのこと。この学生は試験が終わっても帰国できないかもしれません。「ひとごと」だった話題が突然身近な話題になりました。

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