【授業研究】約10年前、京都府・相楽東部連合立和束中学校教頭=岡田善行先生から連絡をいただきました。要件は「小林さんの授業を中学校で取り入れたい」でした。たぶん、高校教諭を退職し、翌年から大学教授になる合間の年だったような気がします。
当時、仕事で時々京都に出かけていたので、京都駅のホテルの喫茶室でお会いしました。本音を言えば、自分の力ではできない仕事と思っていたので、お断りするつもりでした。当時の私は「高校物理授業」にしか興味がありませんでした。せいぜい、高校の授業改善程度までが興味の最大限でした。
しかし、あまりに熱心なお話に押されて断れず、とにかく1回伺って研修会講師を務めることにしました。終わってみたら「全教科で小林さんの授業をやる！」とのこと。青ざめました。無理無理、中学校の授業なんて見たこともないのですから‥汗汗。
結果は大成功。「居眠り皆無」「成績向上」があっさり実現。私の授業は「一般性がある？」と初めて感じた瞬間でした。それ以来、時々、呼んでいただきました。岡田先生はそのまま和束中学校の校長をお勤めになり、ご退職後、教育長に就任されました。そして今回の依頼です。「相楽東部の全ての学校で〈アクティブ〉を入れたい」。
「それなら！」とオンライン中心の「サブスク型支援」を提案しました。並行して「新しい研修」の実現も視野に入っています。これが成功すれば全国の過疎地・離島の授業改善推進のヒントになるはい゛です。教育委員会内部の結論はずいぶん前に出ていたのですが、あとは議会の承認待ちでした。昨日(3/22水)、「承認された」の連絡がありました。うれしい限りです。身の引き締まる思いです。
4/3(月)の新年度開始まで11日。振り返れば昨年苦しんだ帯状疱疹の発症はちょうど1年前の4/1でした。あの苦しい時期には、こんな未来は想像もできませんでした。体力も回復し、最近は歩く際に足腰と足指に力が漲るようになりました。空手家としての身体の感覚が戻りつつあります。70歳はまだまだ元気です。頑張ります。
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