視座の変化

【授業研究】帯状疱疹でうなり続けて3ヶ月停滞していました。最近、ようやく体力が戻ってきました。長時間の仕事ができるようになりました。一見困難と感じた講義テーマにも納得できる対応ができるようになってきました。

 更に、最近の2~3件の相談に対して、自分のアドバイスの視座が変化したと感じます。これまでは「相談者の立場になって問題を考え」ていました。私がその相談者の立場で授業をやっているなら、どこをどう変えようか、どの生徒にどう働きかけようか‥と考えていました。これが間違えていたとは思いません。実際、多くの成果をあげてきました。変えなくては‥などと思ったこともないのですが、変わってきました。

 それは以下のような視座で相談者に質問したりアドバイスし始めていることに気が付いたということです。①どうすればこの問題を相談者は解決できるか?②相談者自身が解決策を見つけるためには、何をすればよいのか?③相談者自身が事実を正確にとらえて、現場にフィットした解決策を編み出すためにはどうサポートすればよいか?④この問題を解決することで相談者の実力が向上するにはどうすればよいのか?⑤この問題解決のプロセスを、他の人もたどれるような文章・手順・ワークシートなどに残すにはどうすればよいのか?‥などと考えています。

 授業改善に関してはこのようなことをそれほど考えていた記憶がありません。ただ、空手指導者としては、この段階にいた時期があります。後輩を指導者として育成しようとしていたからです。自分の指導者としての力量を見せつけるのではなく、後輩に指導者としての考え方や手法を身に付けさせようとしていました。

 帯状疱疹でダウンしていた3ヶ月は、このジャンプのための3ヶ月だったのかもしれません。