新しい授業と授業者の葛藤

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【授業研究】継続して授業改善支援をしている学校の先生から、
「面白いことがありました」
とメールが来ました。以下の内容です。

グループ活動のとき、私に質問をしてきていた生徒がいました。
私が「グループで考えてごらん。私は黙っているから」と言うと
「教えてくれてもいいじゃないですか。意地悪ですか?」と言います。
「あなたたちの学びのチャンスを奪わないように、
 私は黙るように言われているんだってば」と返答。
 別の生徒が「あ。小林先生だ」と言い、爆笑。
 グループ内のもう一人の生徒が、質問をしてきた生徒に
「先生も色々あるんだよ。
 ほら、どこが分からないの?一緒に考えよう。」
 と、大人発言をして、グループに戻してくれたんです!
 もう、大笑いでした。
 「先生にも色々ある」‥
 私の奮闘を見事に見抜いて付き合ってくれている生徒に
 心から感謝しています。
 おかげさまで、もうほとんど私に聞いてくる生徒はいません。
 ほとんどが話し合いながら取り組んでいます。

これはとても大事なことです。
先生も迷いながら授業改善に試行錯誤していることを
生徒の前で自己開示することは、
結果として生徒との信頼関係を高め、
生徒と授業者が協働して授業改善を進めることになります。
私が新しい授業を始めた時もそうでした。
生徒と一緒により良いものをつくると意識すると、
楽しくなるし、少々の負担増も乗り越えられます。

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