津田学園での発見

【授業研究】津田学園での2日間の指導が終わりました。初日は小学校を、2日目は中学生と高校生の授業を見学・指導しました。そこで興味深い発見をしました。それは小学校低学年でも「速く話して理解する」ということです。

 以前から経験的に「速く話した方が生徒は理解する」ということを実感していました。斎藤孝氏の著作でも同様のことが書いてあります。自閉症気味の子どもの保護者が「速く話してもらわないとうちの子供は理解できない」と話したというエピソードにも触れました。

 しかし、それでも小学校低学年では「無理かな?」と思っていました。ところが津田学園の小学校の授業を見ると1年生に対する授業でも先生はかなり速く話します。子どもたちは苦も無くついてくるように見えます。ペアワークをしても子どもたちはかなり速く話しています。時々、ゆっくり話す子供もいるのですが、相手の子どもが速く話すことは聞き取れているようです。

 先生たちは電子黒板やデジタル教科書を多用しているので「板書している時間はほぼゼロ」です。実にテンポよく進んでいきます。時には私の高校物理授業や大学授業よりもテンポが速いのではないかと感じるほどでした。

 大人は、年を取るとゆっくり話すようになる傾向があるような気がします。授業者がゆっくり話すのは、子どものためというよりも、自分の加齢にに伴う変化が原因なのではないかとも感じます。そういう年齢の高い先生の授業をモデルにしているから授業者が「ゆっくり話す傾向がある」のではないか‥などと色々考えるきっかけになりました。

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