富士フィルムの挑戦

【授業研究】研修会でも時代の変動を象徴する例として富士フィルムの大変身をとりあげています。当時は新聞や雑誌に多くの記事が掲載され、それらを読んだ記憶で話していました。もう少し、きちんとした本を読みたいと思っていたところで、この小説を見つけました。

 富士フィルムの技術の棚卸をしながら、自分たちの技術の強みを活かして化粧品に転身してく過程は、この大転身が「ひらめき」や「思い付き」ではなく、徹底した理論的なアプローチであることがわかります。その結局が意表を突く大転身になっただけのことです。私の物理授業の大転換も、単に「居眠りを減らし」「成績を上げる」ための工夫を積み重ねていっただけのことです。それとよく似ているとうれしくなりました。

 アマゾンのカスタマーレビューは厳しい意見ですが、私はざっくりとこの「大事件」のあらましを把握するのには良い小説であると思います。巻末の作家と当時の社長(現・会長)の対談はとても面白い内容です。

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