教育委員会の苦悩?

【授業研究】ふと気が付くと、この何か月かの間に自治教育委員会の要職にある方に授業改善に関する深刻な悩み事の相談をいくつも受けていることに気が付きました。それぞれの相談をいただく形式は様々です。

 何かの用事で東京にいらしたついでに大学まで来てくださいる場合、私が都内の主要駅まで出かけてお会いする場合、私が講師を務める研修会に来てくださる場合‥いずれにしても、要職にある人たちのスケジュールは忙しそうです。その合間を縫ってきてくださるのはありがたいことです。

 内容は深刻です。「授業改善がうまく進まない」ことです。どこの委員会も何もしていないわけではありません。むしろ、様々な施策を実施しているというべきです。かなりの予算を投じているということもできます。しかし、「成果があがらない」「何をやっているのか状況が把握できない」「どんな授業を目指せばよいのか、わからなくなってきた」‥という状況のようです。

 その一方で、公表される統計資料は「実施率90%以上」などの数字。現場の感覚とは大きな乖離があります。その中には統計処理上の「怪しい分析」もあります。(→以前のブログで書きました。http://a2011.hatenablog.com/entry/2019/03/02/095200) この「怪しい分析」の話も相談をいただくたびにお伝えしています。ほとんどの方がご存知の記事ですが、「最後の方まで読んでいなかった。これではフェイクニュースじゃないですか!」と驚く方もいらっしゃいます。

 研修会の企画立案を担当されている方も「何をテーマに、どれだけの日程を割けばよいのかわからない」と苦しんでいらっしゃいました。

 かなり、深刻な状況が蔓延しつつあるような気がします。

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