凄い人たち

【授業研究】全国を研修会講師として飛び回っていると、すごい人たちにお会いします。私の話をみんなで聴くよりも、その「すごい人」の話をみんなで聴く方が良いのではないかと感じることもしばしばあります。

 最近、出会ったすごい人を2人記(しる)しておきます。

・ろう学校長のA先生

 以前に呼んでいただいた高校では教頭先生でした。今回呼んでいただいた高校の近くのろう学校長に就任されて2年目でした。なんと、ろう学校の先生たちを数人引き連れて研修会にご参加でした。そのうちのお一人は聴覚に障がいをお持ちでした。すると、このA校長自ら手話通訳をしてくれました。あとで聴けばろう学校長になってから学んだとのこと。これだけでも凄いと思っていたのですが、私の研修会に他の先生たちを引き連れて参加した理由は「小林さんの授業改善の考え方は、ろう学校でも必要なことだから」と力説されました。この考え方と説明に感動しました。この先生のお話は私が監修連載している「月刊高校教育(学事出版)」の「管理職のためのアクティブ・ラーニング入門」の10月号に書いてもらうことにしました。読む機会のある方は参照してください。

・複式学級担任のBさん

 少し前に富山県の小学校の先生からメールをいただきました。拙著を読んでいただき「ぜひ直接お話を聞きたい。参加できる研修会はありませんか?」との内容。比較的近かった先日の射水市立新湊南部中学校の研修会をご案内したところ、手続きをきちんととって遠方からご参加でした。

 お会いしてびっくりしたのはまだ三十代後半の若い先生だったことです。しかし、実践していることやそれを語る話し方はとてつもない実力を感じさせられました。「小林さんが考えていることは複式学級で実によくあてはまるし、その考え方に基づいて実践すると確実な成果が上がる」と語る熱意にも驚きました。へき地教育の研究会ではその実践を発表するとのこと。

 私が彼の年齢のときには、まだ空手家の尻尾を引きずりながら高校教師として五里霧中の状態でした。差を感じました。Bさんは10年後20年後にどんな教師になっているのか、良い意味で恐ろしいと感じました。

 

 全国的に有名な教師もたくさんいます。一方で現場で毎日地道に活動している有名ではない「すごい教師」もいます。私は後者の先生たちに共感します。これらの人たちを全国区にデビューさせることではなく、これらの人たちを地域の先生たちとつなげるきっかけをつくり、継続的に支援して「手放す」‥そんな活動をいずれはしたいと、最近感じています。

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◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

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