「学生の承認欲求を過度に満たさないのですね」

【授業研究】大学の授業を外部の方が見学してくれました。終わってから、色々な話をしているときに、偶々、アドラーの話になったときにその方が言ったのが、標記のひと言です。
 その場面は、最後のリフレクションカードを書く時間になったときに後方の席の学生が、最後に質問したので質疑応答用のマイクを持っていました。「先生、このマイク前に戻しましょうか?」「ああ、ありがとう。ついでに、そばにあるスピーカーも前に持って行ってくれる?」「はい、わかりました」という会話です。
 「普通なら、あそこで先生はもっと色々言うと思います。それが、承認欲求を過度に満たすことになって依存性を高めるのだと思います。或は、ほめすぎることで『ほめられ競争』を招いたりするのだと思います。小林先生は本当に余計なことを何も言わないのですね。驚きました」と言われました。
 私にとってはいつものことでしかないのですが、言われてみると、普通の先生は色々なことをこのあとで発言しそうです。それが、「対等な人間関係」を崩したり、「安全安心の場」を崩したりするのだろうと思いました。見学してもらったおかげで、自分の言動を少し意識化できました。ありがたいことです。