「幸せになる勇気」読了。

【授業研究】一昨日、一気に読み終えた「嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)」の続編も続けて読み終えました。前作で哲人と対話をする青年は図書館員として働く青年でした。この青年がアドラー心理学に心酔して教員になり、アドラー心理学を実践しようとするのですが、うまく行きません。そのうち、アドラー心理学そのものに不信を持ち、もう、アドラー心理学とは決別しようとします。設定では、前作から3年後の対話です。
 哲学が教育論として語られます。アドラーは哲学でもあり心理学でもあるので、他の哲学談義よりは実践的な対話になっています。前作は一般的な生き方をテーマにしていました。それはそれで、とても楽しい本なのですが、この続編は学校教育における教師の実践がテーマなので、一段と興味深く読むことができました。久々に夢中になって読みました。
 学校教育の話なので、共感する部分がたくさんあります。同時に、教科科目の実践としては語られないことに不満も残りました。しかし、これは専門家=授業者がやるべき課題ということです。その課題に挑戦しようという気がむくむくと湧き上がっています。体調が上向きで、たっぷり沖縄で休憩できたことも良かったのだと思います。しばらく、アドラーを中心に勉強してみようと思います。

※昨日、64歳の誕生日に多くの皆さんからのお祝いメッセージをいただき感動しています。直前に書いたコメントのことを心配していただいている内容もたくさんありました。ありがとうございました。64歳の誕生日直前のトラブルは、私にとっては「天からの誕生日プレゼント」のようなものとなりました。あのトラブルがぼーっとしていた私のアタマを活性化しました。そのアタマが普段は通り過ぎるベストセラーのコーナーにインスピレーションを感じました。アドラー心理学との出会いが起きました。どうやら、「誤解されることの多いアドラー心理学」の類書の中で、最もその真髄を正確にとらえている名著に出会えたようです。これは、カウンセリングを学び始める時に最初に河合隼雄の著作を選んだのと同じくらい幸運だった気がします。きっかけになったトラブルはまだ解決してはいませんが、解決への手立ては着々です。何より、私は元気です。このトラブルは新しい学びのきっかけになりました。どうぞ、みなさま、ご心配なく。