ビジネス社会との接点がキャリア教育の視点をつくる?

【授業研究】拙著「7つの習慣×アクティブラーニング」を読み始めたW先生のひとことが私にとっても大きな気づきになりました。W先生の発言です。
「この本を読み始めて気づいたことがあります。それは私がなぜキャリア教育に目覚め、自分の教科をキャリア教育の機能を持つようにしたかということです。私の家族や親戚はみんな経営者だったのです。給料をもらう立場になったのは私が初めてだったような気がします。だから、いつも親戚の大人たちとの話は、どんな人がビジネス社会で通用するか、みたいな話でした。だから私は生徒たちを見ていて、同じような視点を持つことができたのだと思いました」
 なるほどと思いました。そういうアプローチもあるものです。私は教員になってからビジネス社会の知り合いが増え、実際に会社の中でウロウロする機会もあって、ビジネス社会の構造を感じたことが、キャリア教育につながるきっかけでした。W先生の場合は子供のころから、その接点があったということです。こういうお話を聞くことで、理解が広がります。